電荷とは
電荷とは、個々の物体が持つ電気量のことである。
電荷は、周囲に電場を作ったり、運動して磁場を作ったりする、全ての電気現象のもとになるものである。
プラスの性質を持つ電荷を正電荷といい、マイナスの性質を持つ電荷を負電荷という。
正電荷と正電荷、負電荷と負電荷など、同じ性質を持つ電荷は反発しあう。
一方、異なる性質の電荷(正電荷と負電荷)は引き合う。
電荷の単位は【C(クーロン)】である。
電荷の辞書の解説
電荷
電磁気現象を引き起こす源となる物理的実体で、その電気量は電磁場から受ける作用の大きさおよび発生させる電磁場の強さを想定する物理量で、物質を特徴づける量である。電子の研究によって電荷の素量(電子1個のもつ電気量の絶対値。電気素量)eが発見され、その大きさは
e=1.602×10^-19クーロン
である
日本大百科全書
電荷
電気とほとんど同義語であるが、個々の物体や粒子などがもつ電気を指すときには電荷ということばを用いる。電気には正負の種類があるので、電荷の量(電気量)は政府の実数で表され、その単位はクーロン(C)である。導線に1Aの電流が流れるとき、1秒間に通過する電気量が1Cである。
世界大百科事典
クーロンとは
クーロンとは、電気量のSI単位である。
1アンペアの電流が1秒間に運ぶ電気量が1クーロンである。
クーロンの定義は以下の式で表される。
クーロンという名称は、フランスの物理学者C・A・クーロンの業績にちなんでいる。
電子と電荷の関係
電子は物質を構成する素粒子の1つである。
電子は、原子核とともに原子を構成している。
電子1個当たり、1.602×10^-19の電荷を持っている。
したがって、電子と電荷(クーロン)と関係を式で表すと、以下のとおりとなる。