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けい酸ニカルシウム【=ビーライト】

○けい酸ニカルシウム[2CaO・SiO₂]
 早強セメント以外では2番目に多い成分であり、低熱セメントではけい酸三カルシウムよりも多く使用される。特徴は、穏やかな反応である。略号では[C₂S]となり、ビーライトとも呼ばれる。
 水和反応速度は遅く、28日以降の長期強度に寄与する。化学抵抗性が大きく、水和熱・収縮は小さい。

○低熱セメント
 低熱セメントは水和熱が最も小さいセメントである。セメント量が多くなる高流動コンクリート、高強度コンクリートに使用される。
 低熱セメントは、けい酸二カルシウム[C₂S]の使用量を40%以上と規定している。これは、水和熱が小さいけい酸ニカルシウムの下限値を設定し、結果的にその他の水和熱が多いけい酸三カルシウム等の使用量を減らし水和熱を低減させるためである。

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