○目的
電気防食工法は塩害により劣化した構造物が対象であり、コンクリート中の鋼材の腐食反応を停止させることが目的である。
○概要
コンクリート表面に電極を設置し、コンクリートを介して鋼材に防食電流を供給してコンクリート中の鋼材のアノード反応を停止させる。
○長所
- コンクリート中の鋼材に所定の電流が供給されていれば腐食反応を確実に停止させることができる。
- 電流が他の工法に比べて小さい(10〜30mA/m²)
- 大規模なはつり作業は不要
○短所
- 施工したら終わりではなく、構造物を供用している間はずっと防食電流を供給する必要がある。
- 長期間電流を供給するため、電極やシステムの長期耐久性が必要である。