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レイタンス【=骨材の微粒分】

○レイタンスとは
 レイタンスとは、コンクリート打込み後ブリーディングに伴い内部の微細な粒子が浮上し、コンクリート表面に形成する脆弱な物質層のことである。

○エフロレッセンスとの違い
・成分
 レイタンスはコンクリート中の微粒子がコンクリート表面に浮上して形成する脆弱な層であり、レイタンスに含まれる成分はセメント中の石灰石や骨材中の微粒子である。
 一方、エフロレッセンスはコンクリート中の可溶成分が水の蒸発に伴い生成するものであり、水酸化カルシウム(Ca(OH)₂)、炭酸カルシウム(CaCO₃)などが主成分である。

 

・発生箇所
 レイタンスはフレッシュコンクリート打設後にブリーディングによって浮上する微粒分のため、コンクリートが硬化する過程のコンクリート上面にのみ発生する。
 エフロレッセンスはコンクリート中の成分が水分の移動に伴いコンクリート表面へ移動し、水分の蒸発に伴い析出する。そのため、ひび割れ等の漏水箇所や、雨水等の影響を受ける箇所に発生する。コンクリート壁面に発生することが多い。

 

○その他
・コンクリート中の微粒分量が多いとレイタンス量が増加する
・水平打ち継ぎ目を施工する際は、打ち継ぎ目のレイタンスを必ず取り除く必要がある
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