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再アルカリ化工法【中性化⇔アルカリ化】

○目的
 中性化したコンクリートの再アルカリ化および鋼材の不動態化を目的とする工法である。外部電極とコンクリート中の鋼材との間に直流電流を流し、電極または陽極材に保持したアルカリ性溶液をコンクリート中に強制浸透させてアルカリ性を回復させる。

○概要
 コンクリート表面に炭酸カリウム(K₂CO₃)などのアルカリ性溶液を含んだ仮設陽極材を設置し、約1〜2週間程度コンクリート中の鋼材に向かって直流電流を流しアルカリ性溶液を電気浸透させる。
 炭酸カリウムを用いて再アルカリ化を行った場合、pHは鋼材腐食が起きにくい10.7で安定する。

 

○長所
・大規模なはつり作業は不要
・一時的(約2週間)な通電処理で補修が完了する

 

○短所
・鋼材に電極を設置するため、一部はつり作業が発生する
・構造物に接して液体(陽極材)を設置する必要がある
・PC部材に適用する場合は水素脆性が懸念されるため検討が必要
・アルカリシリカ反応を促進する可能性がある
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