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SEMによる調査【電子顕微鏡】

○SEMによる調査とは
 走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope)を用いてコンクリート表面を観察する調査方法である。

○走査型電子顕微鏡とは
 電子ビームを試料に照射して跳ね返ってきた表面情報をモニタに表示する装置である。倍率は500万倍程度まで拡大することができる。調査を行う際はまずは低倍率で調査箇所の目星を付け、徐々に拡大する。

 

○適用対象
 コンクリート表面に付着した物質を観察しコンクリートの劣化要因を特定する。例えば、コンクリート表面の白い付着物をSEMで観察してアルカリシリカゲルであることが判明すれば、アルカリシリカ反応が進行していることがわかる。
 調査の際に試料の研磨等の処理は不要だが、水を含んでいる試料を調査する場合は乾かす・凍結させる・真空型SEMを使用するなどの対策が必要である。また、コンクリート表面を観察して調査を行うので、コンクリート表面に調査対象が存在しなければ調査を行うことができない。
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