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酢酸ウラニル蛍光法【アルカリシリカゲルを光らせる】

○酢酸ウラニル蛍光法とは
酢酸ウラニル蛍光法とは、コンクリート中のアルカリシリカゲルの有無を識別する方法である。
酢酸ウラニルを試料に塗ってアルカリシリカゲルに吸着させる。その状態で紫外線を照射すると、アルカリシリカゲルが蛍光する。
目視でアルカリシリカゲルの有無を判定することができる試験である。

○原理
酢酸ウラニルに含まれるウラニルイオンはアルカリシリカゲルに吸着された陽イオンと置換される性質を持っている。
また、ウラニルイオンは紫外線下で緑黄色に蛍光を発するという特性を有する。

○試験方法
コンクリートコアもしくは試験片を用意する。
観察したい面を水で洗浄する。
観察面に酢酸ウラニル溶液を塗布し、アルカリシリカゲルに吸着させる。
約五分間放置する。
未吸着の酢酸ウラニル溶液を除去するために、再度水で洗浄する。
暗室で紫外線を照射する。
蛍光を発する部分をアルカリシリカゲルとして認識する。

○酢酸ウラニル溶液とは
酢酸ウラニルはウラニルの酢酸塩である。
放射性物質で、法律によって厳しい管理が義務づけられている。

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