上水道水以外の水【試し練りで試験】

　河川水、湖畔水、井戸水、地下水、工業用水などの水であり、上水道水と回収水以外の水のことである。

　上水道水以外の水はコンクリートの品質に影響しないような蒸留水または純水を基準として試験を行い、これと試験水を用いた試験結果と比較することによって使用の適否を判断する。

　懸濁物質とは、水中に浮遊し溶けない固体粒子のことである。通常SSと呼ばれる指標である。SSはSuspended Substance（浮遊している、物質）の頭文字である。

　懸濁物質を除いたろ液を蒸発皿で蒸発乾固後、105〜110℃の乾燥機中で乾燥しても取れられる蒸発残留物のことである。主な成分はカルシウム、マグネシウム、シリカ、ナトリウム、カリウムなどの塩類や有機物である。

乾固（かんこ）：乾いて固まること

　水中に溶解している塩化物の塩素分のことである。コンクリートの塩害の原因となる。

　セメントが固まり始める時間である。コンクリートの始発時間は貫入抵抗値が3.5［N/mm²］になるまでの時間、終結時間は28.0［N/mm²］になるまでの時間である。