○高強度コンクリートとは
高強度コンクリートとは設計基準強度50〜100N/mm²程度のコンクリートである。
○高強度コンクリートの用途
超高層RC構造物、橋梁、プレストレスコンクリート、プレキャスト製品など
○高強度コンクリートの性質
・水セメント比が小さいため、粘性が高い
・通常はスランプではなくスランプフローで管理する
・ブリーディングがほとんどない(仕上げが困難)
・表面にプラスティック収縮ひび割れが生じやすい
・圧縮応力ピークまでは弾性的だが、ピークを越えると脆性的となる
・組織が緻密なため、中性化の進行速度が遅い
・表面のスケーリングが少なく、耐凍害性が高い
・セメントが多いので骨材のアルカリシリカ反応性にが注意が必要
・乾燥収縮は小さいが、自己収縮が大きい
・火災時に爆裂しやすい
○高強度コンクリートの材料
・骨材は強度が高く、均質・硬質な物が良い
・アルカリシリカ反応性試験で無害と判定された骨材を使用する
・通常、高性能AE減水剤もしくは高性能減水剤を用いる
○高強度コンクリートの施工
・使用材料(特に細骨材)の品質の影響を受けやすい
・細骨材の表面水率の安定化が最も重要
・圧送時の圧力損失は通常のコンクリートの2〜4倍
・高性能AE減水剤を使うと凝結が遅い