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実積率【空間をどれだけ満たすか】

○実積率とは
 容器に満たした骨材の絶対容積を、その容器の容積に対する百分率で表したものである。骨材を容器に埋めた場合にどの程度隙間なく埋まっているかを示す数値である。粒径が球に近いと実積率が高くなり、角張っている砕石や砕砂は実積率が低い。また、骨材の粒度が適当であれば、最大寸法が大きいほど実積率が高くなる。

 

○実積率の定義
 実積率【%】=単位容積質量【g/m³】÷絶乾密度【g/m³】
【参考】絶乾密度とは?

 

○実積率の規定
 砕石:56.0%以上
 砕砂:54.0%以上

 

○実積率の影響
 単位水量を一定とした場合実積率とスランプの間に直線関係があり、実積率が大きいとスランプが大きくなる。これは、実積率が大きい骨材は形が球に近いため流動性が良くなるためである。

 

○その他
・高流動コンクリートの自己充填性を向上させるためには実積率の大きい骨材を用いることが望ましい
・高強度コンクリートでは砕石の実積率を57%以上としている
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