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鉛直打継ぎ目【止水板、誘発目地】

○鉛直打継ぎ目とは
 鉛直打継ぎ目とは、既設コンクリートの側部に新しいコンクリートを打ち足す際に発生する打ち継ぎ目のことである。

 

○鉛直打継ぎ目施工の留意点
・鉛直打継ぎ目の施工の際は、打ち継ぎ目の型枠を強固に支持してモルタルが漏れるのを防ぐとともに、打ち継ぎ目付近のコンクリートを振動機によって十分締め固める必要がある。

 

・旧コンクリートの打継ぎ面は、ワイヤブラシで削るかサンドブラストやチッピングなどにより粗面にして脆弱部を除去し、十分吸水させる。セメントペースト、モルタル、エポキシ樹脂などを塗布すると一体性を高めることができる。

 

・新コンクリート打ち込みの際は新旧コンクリートが十分に密着するように締め固める。

 

・水密性を要するコンクリートの鉛直打ち継ぎ目では、止水板を用いる必要がある。
※止水板とは打ち継ぎ目からの水の流入を防ぐために設置する、幅20cm・長さ5mほどのゴム板である。打ち継ぎが発生する旧コンクリートの打設時点でゴム板の半分を埋め込んでおき、新コンクリートを打設する時に巻き込んで打設する。このようにすることにより、打ち継ぎ目にゴム板が設置されることとなり水の流入を防ぐ。

 

・部材に生じるひび割れを所定の位置に集中させることを目的に誘発目地を設置することがある。誘発目地の間隔はコンクリート部材高さの1〜2倍程度とし、部材厚さの50%以上の断欠損率が必要である。
※誘発目地とは乾燥収縮、温度応力、その他の原因によって生じるコンクリート部材のひび割れをあらかじめ定めた位置に生じさせる目的で、所定の位置に断面欠損を設けてつくる目地である。発生させたひび割れは充填剤等で目地を埋めて処理する。
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