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引火点とは【火が点く最低の温度】

○引火点とは

引火点とは、可燃性液体に火気を近づけた時に燃え出す最低の液温である。

可燃性液体の燃焼は、液体から発生した可燃性蒸気と空気の混合気体が燃える現象である。可燃性蒸気と空気の混合気体が燃えるためには、一定の濃度の条件が必要である。

この一定の濃度の蒸気が発生する最低の液温が「引火点」であり、混合気体が燃える濃度の範囲を「燃焼範囲」という。

○燃焼範囲とは

燃焼範囲とは、可燃性蒸気が空気中で燃焼できる一定の濃度の範囲である。

可燃性蒸気は、蒸気の濃度が燃焼範囲内にあるときに点火源を与えられると燃焼する。濃度が濃い方の限界を上限値、薄い方の限界を「下限値」という。

この「下限値」の濃度が発生するときの可燃性液体の温度が「引火点」である。

○発火点

発火点とは、空気中で可燃物を加熱した場合に点火源を与えなくても物質そのものが発火して燃焼を始める最低の温度である。

○引火点と発火点の違い

引火点:可燃物に火を近づけたら燃焼する可燃物自体の温度

発火点:可燃物を加熱したら、物質そのものが発火して燃焼を始める温度

○各物質の引火点と発火点

物質引火点(℃)発火点(℃)
ガソリン-40300
灯油40220
軽油45220
重油60〜150250〜380
エタノール13363
メタノール11464
ベンゼン-11.1498
酢酸39463
ニトロベンゼン88482
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