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作業環境の改善手順【代替>工学>管理】

作業環境の改善

 作業環境の改善は、以下の方法がある。番号が小さい順に確実な改善効果が期待できるため、優先的に取り組むべきである。

  1. 有害物質の製造・使用の中止、有害性の少ない物質への転換
  2. 生産工程、作業方法の改良による有害物質の発散の防止
  3. 有害物質を取り扱う設備等の密閉化と自動化
  4. 有害物質を取り扱う生産工程の隔離と遠隔操作の採用
  5. 局所排気装置の設置又はプッシュプル型換気装置の設置
  6. 全体換気装置の設置
  7. 作業行動、作業方法、作業工程の改善による発散の防止

有害物質の使用中止、転換

 有害物質そのものの使用を中止し、有害性のより少ない物質への転換を行う方法である。転換できなくても使用量を抑制することで作業者への暴露量を提言することができる。

生産工程、作業方法の改良

 生産工程・作業方法を改善し、有害物質が環境中に発散しないようにする方法である。乾式を湿式に変更する、粉末状の材料をペレット・スラリー状に変更するなどである。

設備等の密閉化と自動化

 有害物質を用いる工程を密閉化し、作業環境中への発散を防止する方法である。覆い等で密閉する方法や、設備内の圧力を負圧にする方法、設備の稼働を自動化して作業者が近づかないようにする方法などがある。

生産工程の隔離と遠隔操作の採用

 有害物質を取り扱う工程を隔離し、作業者への暴露を減らす方法である。有害物質を取り扱う工程を別の建屋にする、壁などで隔離する、遠隔操作を採用し作業者が近づく必要がない設備にするなどの方法がある。

局所排気装置・プッシュプル型換気装置の設置

 有害物質が作業者に暴露する前に、排気装置等で有害物質を捕捉する方法である。有害物質発散源に排気装置を設けることで、有害物質の発散を抑制して作業者への暴露を防ぐ。

全体換気装置の設置

 有害物質が含まれる作業環境を全体換気によって希釈する方法である。有害物質が発散した作業環境中に新鮮な外気を取り込み、有害物質を希釈することで作業環境を改善する。

作業行動の改善

 作業者の行動を改善し、作業環境を改善する方法である。作業標準の遵守、排気装置を適性に使用するなどがある。

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