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局所排気装置の構造【フード、ダクト、清浄装置、ファン】

局所排気装置の構造

 局所排気装置は下記の要素から構成されている。

(発散源) → フード → ダクト → 空気洗浄装置 → ファン → 排気ダクト

フード

 フードとは、発生する有害物をできるだけ発散源の近くで捕捉するための吸気口である。有害物の捕捉性と作業者の作業性を考慮して形状や寸法を決める。

ダクト

 ダクトとは、フードで捕捉した有害物質を排気口へ搬送する導管である。

 ダクトを設計する際は、圧力損失を考慮してダクトの断面積と長さを決める。有害物質を含んだ空気は重さを持った流体なので、ダクトが細すぎると管内抵抗により圧力損失が多くなり、排気装置としての機能を失う。また、ダクトが太すぎると管内を流れる空気の流速が遅くなり、管内に粉じんなどが堆積する。

 局所排気装置にフードが2箇所以上ある場合は、各枝ダクトにダンパーを設置し、ダンパーを調整することで排風量の調整を行う。

空気清浄装置

 空気清浄装置とは、ダクトを通って運ばれてくる有害物質の粉じんやガスなどを大気に放出する前に除去する装置である。粉じんを除去するための除じん装置と、ガス・蒸気を除去する排ガス処理装置に大別される。

ファン

 ファンとは、動力を用いて羽を回して風を起こす機械であり、有害物質を吸引する局所排気装置の動力源である。

 ファンの性能は排風量と圧力損失に対抗する静圧によって決定する。また、ファンへの有害物質の付着を避けるために、ファンは空気清浄機よりも大気側の清浄空気が通り位置へ設置する。

排気ダクト

 排気ダクトとは、ファンから搬送されてくる空気を大気に放出する導管である。

 有機溶剤の局所排気装置で空気洗浄装置を設けていない場合は、排気口の高さを屋根から1.5m以上とし、有機溶剤を含む空気が再び作業場に入ることを防止しなければならない。

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