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メタノールによる健康障害【=メチルアルコール】

メタノールとは

 メタノールとは、最も簡単なアルコールであり化学式はCH3OHである。可燃性の液体であり、有毒である。メチルアルコールとも呼ばれる。

メタノールの使用用途

 メタノールはアルコールランプの燃料や、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維、医薬品の原料などに使用される。

メタノールの規制

有機溶剤中毒予防規則

 有機溶剤中毒予防規則とは、有機溶剤を使用する際に必要な設備・管理・健康診断・保護具等について定めた法律である。有機溶剤を使用する作業者の有機溶剤中毒を予防することを目的として法律である。

 有機溶剤は毒性の強い順に第一種、第二種、第三種に分けられており、メタノールは第二種に分類されている。

毒物劇物取締法

 毒物劇物取締法とは、急性毒性による健康被害が発生するおそれが高い物質を毒物又は劇物に指定し、保健衛生上の見地から規制する法律である。

 毒物と劇物の違いは毒の強さである。毒物は「大人が誤飲した場合の致死量が2g程度のもの」、劇物は「大人が誤飲した場合の致死量が2-20g程度のもの」である。

 メタノールは、劇物に指定されている。

水質汚濁防止法

 水質汚濁防止法とは、工場などから公共用水域に排出される水の排出規制や生活排水対策の促進により、公共用水域・地下水の水質の汚濁を防止することと、健康被害が生じたときの事業者の損害賠償責任について定めた法律である。

 水質汚濁法では有害物質の排水基準が定められており、メタノールが有害物質に指定されている。

大気汚染防止法

 大気汚染防止法とは、ばい煙排出者に対して排出基準に適合しないばい煙の排出を禁止し、国民の健康の保護と生活環境の保全を目的とした法律である。ばい煙とは、煙とすすのことである。

 メタノールは排出基準が指定されている。

メタノールの健康障害

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