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金属毒性とは【多すぎても少なすぎてもダメ】

○欠乏症と過剰症
重金属による影響は公害等の過剰摂取による過剰症と、必須元素である重金属が不足する欠乏症がある。重金属の必須量は生物によって異なるため、安全レベルの設定が困難となるのが重金属の難しい点である。

○重金属暴露の経路
生物は生存のために重金属を体に取り込む必要があり、そのための経路を持っている。
空気を吸うことで肺から侵入する「経気」、食べ物や水を採取した時に消化器官から侵入する「経口」、その他皮膚からの暴露や、母体を通じた胎児への暴露もある。

○重金属がもたらす生体への障害
重金属がもたらす影響は、元素の種類や暴露の種類によって異なる。
代表的なメカニズムは以下の通りである。
・細胞膜での障害
・細胞に侵入した後の酵素活性への障害
・特定のタンパク質と結合したり、電気的負荷を変化させることで生じる障害
・体内の金属代謝全般に影響を与える障害
・活性酸素を発生させることで体を構成する成分に与える傷害

○重金属の発がん性
発がん性が疑われている重金属類は以下の通りである。
クロム、ヒ素、ニッケル、カドミウム、鉛、コバルト、鉄、亜鉛、ベリリウム、六価クロム

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