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必須科目過去問の解説と考察【建設部門H28-4】

技術士第二次試験建設部門の必須科目の解説・考察を行う。
平成28年度技術士第二次試験問題【建設部門】
4.公共事業におけるコスト縮減に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 国土交通白書2015によると、PFIは、公共施設等の建設、維持管理、運営等に民間の資金、経営能力及び技術能力を活用することにより、効率的かつ効果的に社会インフラを整備・運営する手法である。
  2. 技術基準類を性能規定化することで、設計・施工の自由度の増加が新技術の採用を促進する効果や、技術競争力の向上による品質の向上による品質の向上とコスト縮減が期待できる。
  3. 民間事業者等により開発された有用な新技術を公共工事等で積極的に活用するための仕組みとして、「公共工事等における新技術活用システム」を運用しており、公共工事等の技術水準を一層高める画期的な新技術して、平成26年度末において20件以上の推奨技術と純推奨技術が選定されている。
  4. 国土交通省のほぼ全ての直轄工事において、平成19年度以降総合評価落札方式を適応しているが、同方式の基本的な理念からの乖離等の課題が顕在化する状況となったため、平成25年度からは「施工能力評価型」及び「技術提案評価型」に二極化するなどの改善策を実施している。
  5. ユニットプライス型積算方式は、直接工事費について施工単位ごとに機械経費、労務費、材料費を含んだ標準単価を設定し積算する方法であり、積算効率化を進めるため平成24年度から試行が開始されている。

○解答と解説
 最も不適切なものは[5]である。ユニットプライス型積算方式は直接工事費を算出したうえで、共通仮設費、現場管理費、一般管理費等を加えて工事価格を算出する。平成16年から試行が開始されている。
○その他のキーワード
・PFI
 Private Finance Initiative である。
Private(民間)Finance(財政)Initiative(率先)となり、公共施設等の建設、維持管理、運営等を民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法である。
・公共工事等における新技術活用システム
 民間事業者等により開発された有用な新技術を公共工事等において活用していくためのシステムである。システムの中枢となるのがNETIS(ネティス)である。
・施工能力評価型
 技術的工夫の余地が少ない工事に適用され、技術的に必要な水準に達しない者を排除して効率的に落札者を選定することが目的。
・技術提案評価型

高度な施工技術や工夫により工事の品質向上を期待し、民間気行の技術開発・技術者育成の促進につながることを期待されている。

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