怒りはあなたとあなたの周りを不幸せにします。
極力怒りたくないと考えているのは、皆同じです。
怒りと上手に付き合うために、怒りについて考察します。
1.怒りとは波である
怒りは誰の心の中にも常にあります。
さざ波の日もあれば、少し荒れている日もあります。
時には嵐のように荒れている日もあります。
荒れている日に無理に航海にでれば、「あなた」という船が沈没する危険があります。
時には津波のような怒りもあります。
津波のようにとても大きな怒りです。
津波は地震で発生し、一気に押し寄せます。
そして、すぐに引いていきます。
「あなた」と「あなたの周り」に壊滅的な被害をもたらして。
怒りは周りに伝わります。
それはまるで波のように伝わります。
時には減衰しながら、時には増幅しながら…
自分の意思とは無関係に周囲に伝わります。
2.怒りは結果である
怒りは結果です。
怒ってしまう要因が必ずあります。
「言うことを聞いてくれないから怒ってしまう」
のであれば
「言うことを聞いてくれない」
が要因で
「怒ってしまった」
が結果です。
解決するべき問題は「要因」であり、「結果」ではありません。
「怒らないこと」
を考えるより、
「怒る原因をなくすこと」
を考えるべきです。
3.怒りは手段である
怒りは手段です。
怒りの裏に、目的が隠れています。
「自分の言うことを相手に聞かせたい」
「自分のプライドが傷つけられた」
「自分の不満を伝えたい」
集約すると、このような目的が多いです。
上記の例は主語が「自分」になっています。
「自分」は変えることができます。
方法の選択は自由です。
怒り以外に方法はありませんか?
同じ目的であれば「相手」は怒り以外の手段を望んでいます。
4.怒りは不安である
怒りは不安です。
不安を隠すために怒ります。
不安を隠している怒りは相手にすぐにバレます。
相手には
「わからないよー!!」
って騒いでいるようにしか見えません。
かっこ悪いです。
不安は無知です。
なので、不安は解決できます。
無知を解消して、不安を解決してください。
決して怒りという安直な方法で表現してはいけません。
自分で調べて、考えてください。
5.怒りは鏡である
怒りは鏡です。
「あなた」が怒れば「相手」も怒ります。
「相手」が怒れば「あなた」も怒ります。
それは仕方が無いことです。
しかし、それでは何も解決しません。
あなたが怒られた時を思い出してください。
怒っている相手はどんな顔をしていましたか?
怒りに満ちた、不幸せそうな、人を不快にさせる、クソみたいな顔をしていませんでしたか?
それが、あなたが怒っているときの顔です。
あんな不細工な姿を曝したい人はいないでしょう。
6.怒りを治めるには
(1)もっと大きな悩み事を思い出す
人間が同時に考えることができる容量は決まっています。
怒りで頭の中がいっぱいになることがありますが、もっと考えるべきことがあるはずです。
生活の悩みはありませんか?
健康の悩みはありませんか?
身内の悩みはありませんか?
もしなければ、あなたは幸せです。
怒りの原因を分析してください。
「認めて欲しい」という「承認の要求」ですか?
「こうしたい」という「自己実現の要求」ですか?
これらは、マズローの自己実現理論の上位2つです。
高次元な悩みです。
このような高次元の悩みが「怒り」という原始的な手段で解決するわけがありません。
(2)何かを諦める
怒るということは何かを求めているということです。
その「何か」は本当に必要ですか?
「プライドが傷つけられた」
という怒りがあったとして、そのプライドは本当に必要ですか?
プライドを守るために闘うのか、プライドを諦めるか…
自分の価値観を見直してみてください。
あなたにとって本当に大切なことはなんですか?
7.怒りを利用するには
怒りは真意を知るチャンスです。
人によって怒るポイントがあります。
そのポイントに真意が隠れています。
「不安」や「理想」が見えてきます。
そのポイントをよく覚えておきましょう。
今後の役に立つはずです。
怒りというオブラートに隠された真意を見極めてください。
そして、その真意を満たす方法を考えてください。