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RC造の煙突の劣化【過去問論文考察】

○現況
・建設後30年
・RC造の煙突
・煙突上部にひび割れ
・ひびに沿った主筋が腐食
・煙突内側に耐火レンガ、外側にRC
・煙突上部で排気ガスが硫酸となり、結露
・煙突上部の耐熱ライニングが損傷
・中性化深さは内側10mm、外側20mm
・排気ガスに含まれる二酸化炭素濃度は5.5%

○煙突上部のひび割れの原因
温度変化によるひび割れ
・コンクリートは温度が上がると膨張する
・煙突下部は耐熱ライニングが正常であり、RCの温度は一定
・煙突上部は耐熱ライニングが損傷しており、RCの温度変化が激しい
・温度変化による収縮、膨張によりひび割れ発生

○主筋が腐食した理由
・ひび割れから劣化因子が侵入
中性化が進行して、鉄筋の保護効果が薄れた

○煙突の内側と外側で中性化深さが違う理由
・中性化の早さは二酸化炭素濃度に依存
・空気中の二酸化炭素濃度は0.04%
・煙突内側を通過する排気には5.5%の二酸化炭素が含まれる

○今後30年間供用するために
・ひび割れの補修(注入工法
・鉄筋の腐食状況の調査
・炭素繊維シート巻き付け補強
・耐熱ライニングの補修
・定期点検を実施

 

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