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グルコン酸ナトリウム【炭酸カルシウムが溶けない】

○グルコン酸ナトリウムとは
 グルコン酸ナトリウムとは有機化合物で、食品添加物として使用される。

 

○グルコン酸ナトリウムを用いる方法の特徴(コンクリートの配合推定
 骨材に貝殻や石灰石骨材が含まれるコンクリートの配合推定に有効である。
 コンクリートの配合推定を行う際に、グルコン酸ナトリウム溶液を溶解液として使用する方法がある。この方法は、グルコン酸ナトリウム溶液が貝殻や石灰石骨材に起因する炭酸カルシウム(CaCO₃)をほとんど溶解せず、セメント分だけを溶解することができる性質を利用している。

 

○コンクリートの配合推定の原理
 最初にコンクリート試料を熱し、減った質量から水分量を推定する。次にコンクリートを酸で溶かし、溶けて減った質量からセメント量を推定する。最後に残った溶けなかった分を骨材量として推定する。

 

○セメント協会法の欠点
 通常はセメント協会法と呼ばれる試験方法で試験を行う。セメント協会法は溶解液として塩酸を使用するため、貝殻や石灰石骨材に起因する炭酸カルシウム(CaCO₃)を溶解してしまう。その結果、本来よりもセメント量が多く、骨材量が少ないという試験結果になってしまう。

 

○グルコン酸ナトリウムを用いる方法の欠点
 中性化が進行したコンクリートの試験には不適である。
 グルコン酸ナトリウムは上記の通り、炭酸カルシウム(CaCO₃)を溶解しない。そのため、貝殻や石灰石骨材骨材を溶解しないという長所がある。しかし、中性化によってセメント中に生成された炭酸カルシウム(CaCO₃)も溶解しない。したがって、中性化したコンクリートにグルコン酸ナトリウム溶液を使用して試験を行うと、中性化が進行した分炭酸カルシウム(CaCO₃)が多く残り、セメント量が少なく骨材量が多い試験結果となってしまう。
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