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中性化により塩分濃度が濃縮されたRCラーメン高架橋の劣化【過去問論文考察】

○現況
・RCラーメン高架橋の柱
・供用40年目
・西日本の内陸部
・社会的に重要な構造物
・今後50年間供用を予定
【全体の5%の柱でひび割れが発生】
・一部錆が発生した鉄筋が露出
・8割が雨のかからない高架橋内側

○変状の原因
【昨年度調査を実施】
・促進膨張試験によるASRの調査⇒「0.01%以下」で「0.1%」を下回っているので無害
・鉄筋の腐食状況の調査⇒構造物の耐力低下は認められない
・中性化深さ⇒23mm
・かぶり⇒32〜38mm
・塩化物イオン濃度⇒表面が低く深さ35mmでピーク、「2.5kg/m³」
⇒1.2を超えているので錆が発生する恐れあり
【まとめ】
・ひび割れの原因は鉄筋の腐食膨張
・塩化物イオン濃度が高い理由は中性化による塩分濃縮

○予想される劣化の進行
・中性化が進行
・鉄筋の腐食が進行
・かぶりコンクリートが剥落
・構造上の安全性が損なわれる

○今後の維持管理計画
【短期的な対応(事後保全)】
・劣化箇所の断面修復
【長期的な対応(予防保全)】
・定期的な点検の実施
・中性化対策(脱塩工法再アルカリ化工法

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