切創を防ぐための機械の本質的安全設計方策
「機械の包括的な安全基準に関する指針」では、機械の安全化を図るために機械の設計者等が考慮する事項を記載している。
機械の設計者等は機械の安全化を図るために、「本質的安全設計方策」を検討する必要がある。
「機械の本質的安全基準に関する指針」の「別表第2 本質的安全設計方策」内に、以下のように記載がある。
労働者が触れるおそれのある箇所に鋭利な端部、角、突起物等がないようにすること。
機械の包括的な安全基準に関する指針 別表2本質的安全設計方策
これは、切創災害を防ぐための事項である。
切創災害を防ぐための具体的な要求事項
切創災害を防ぐためのより具体的な方法として、「『機械の包括的な安全基準に関する指針』の解説等について」内に、上記指針の解説が記載されている。
機械の表面や開口部の鋭利な端部等により、切傷を負うことや身体の一部又は着衣が引っ掛かり、負傷すること等を防止する措置を求めたもので、具体的な方法としては、鋭利な端部、鋭角部、粗い表面、突起部を設けない設計とすることのほか、バリを除去すること、端部を折り曲げること、角部に丸みを付けること、管の開口端部に蓋をつけること等があること。
「機械の包括的な安全基準に関する指針」の解説等について
機械の表面や開口部の鋭利な部分を除去し、労働者が切り傷を負うことを防ぐこと求めた内容である。
(参考)切創とは
なお、「切創」とは以下のとおりである。
切創
刃物などでつけた傷、きりきず。
日本国語大辞典