直流回路のキーワード【電気主任技術者・理論】

電荷とは

電荷とは、物質が帯びている電気のことであり、単位は【C(クーロン)】である。

参考記事⇒電荷とは【個々の物体が持つ電気量】

電流とは

電流とは、単位時間当たりの電荷の移動であり、単位は【A(アンペア)】である。

参考記事⇒電流とは【電荷が連続的に運動する現象】

抵抗とは

抵抗とは、電流の流れにくさのことであり、単位は【Ω(オーム)】である。

断面積1m²、長さ1mの導体が持つ抵抗値を抵抗率という。

参考記事⇒抵抗とは【物質が電流を妨げる性質】

電圧とは

電圧とは、電流を押し流す力のことであり、単位は【V(ボルト)】である。

参考記事⇒電圧とは【電流を流そうとする能力】

電位とは

電位とは、電場内の一点にある基準点から単位正電荷を運ぶのに要する仕事であり、電荷のもつ位置のエネルギーのことである。単位は【V(ボルト)】である。

オームの法則とは

オームの法則とは、電圧・抵抗・電流の関係についての法則である。

導線に流れる電流の強さは、導線の両端の電位差に比例し、抵抗に反比例するという法則である。

合成抵抗とは

合成抵抗とは、複数の抵抗をまとめて1つの抵抗として置き換えることである。

直列接続と並列接続によって計算方法が異なる。

分圧とは

分圧とは、抵抗を直列につないだときに電圧降下によって電圧を分ける機能のことである。

分圧は、各抵抗の抵抗値で比例配分される。

分流とは

分流とは、抵抗を並列に接続したときに電流を分ける機能のことである。

分流は、各抵抗の抵抗値の逆比例配分される。

キルヒホッフの法則とは

キルヒホッフの法則とは、電流・電圧についての法則であり、第1法則と第2法則がある。

キルヒホッフ第1法則は電流則であり、ある点に流れ込む電流の和と流れ出る電流の和が同じであるという法則である。

キルヒホッフ第2法則は電圧則であり、回路中の任意の閉回路において起電力の和と電圧降下の和が等しくなるという法則である。

短絡とは

短絡とは、電気回路の2点以上を導線で接続することである。

短絡すると抵抗0Ωの経路がつくられることになる。

解放とは

解放とは、電気回路の導線を切り取ることである。

解放すると電流の通り道がなくなり、無限大の抵抗が接続されたことと同じ意味になる。

重ね合わせの理とは

重ね合わせの理とは、複数の電源が回路網にあるときの電流の考え方についての法則である。

回路網の各枝道に流れる電流は、各電源が単独にあるときにそれぞれの枝路に流れる電流を合計したものに等しくなる。

テブナンの定理とは

デブナンの定理とは、複雑な回路網中にある抵抗に流れる電流を求める際に使用する定理である。

求めたい電流が通る枝路を切り取り、残りの部分を1つの電圧源に書き直すことで、任意の場所に流れる電流を求めることができる。

ミルマンの定理とは

ミルマンの定理とは、複数の電源と抵抗が並列になっている回路の全電圧を求める定理である。

全電圧=全電流×全抵抗 で表される。

ブリッジ回路とは

ブリッジ回路とは、直並列回路の中間点を橋渡ししている回路のことである。

直並列回路の斜めに向かい合った抵抗の積の値が等しいとき、橋渡ししている部分には電流が流れない。

電力とは

電力とは、1秒あたりの電気エネルギーである。

電圧と電流の積で求められる。