空気量【4.5%】

○空気量の規定
 一般的なコンクリートの空気量の規定は下記の通りであり、許容差は±1.5%である。
普通コンクリート:4.5%
軽量コンクリート:5.0%
舗装コンクリート:4.5%
高強度コンクリート:4.5%

○気泡間隔係数
 コンクリート中のペースト部分の任意の点から、その周囲に存在する気泡の外周までの距離の最大値に関係した量を示す指標である。

 

○エントラップトエア
 コンクリートの練り混ぜ時にモルタルに閉じ込められた比較的大きな空気泡である。気泡間隔係数は400〜700μm程度である。この気泡はコンクリートの品質の改善には役立たない。

 

○エントレインドエア
 AE剤、AE減水剤または高性能AE減水剤を用いて計画的にコンクリート中に連行させた微小な独立した空気泡である。AEコンクリートの気泡間隔係数は150〜200μm程度である。このような空気泡はコンクリートのワーカビリティーを改善し、耐凍害性を向上させる。

 

○空気量と粗骨材最大寸法
 空気量は粗骨材の最大寸法に応じて4〜7%とするのが標準であり、粗骨材の最大寸法が小さいコンクリートほど空気量を多くする。これは、耐久性の大きいコンクリートとするためには、モルタル中の気泡間隔係数をある一定値以下にする必要があるためである

 

○空気量の影響因子
・AE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤を増やせば空気量は増大する
・セメントの粉末度および単位セメント量が増えると空気量は減少する
・微粉末混和材の使用量が増加すると空気量は減少する
・細骨材のうち、0.3〜0.6mmの部分が多いと空気は連行されやすくなる
・コンクリート温度が低いと空気量は増大する
・練り混ぜ開始後の1〜2分間で空気量は急速に増加し、3〜5分間で最大になり、その後徐々に減少する