鉄筋【SD、SR】

○高炉鉄筋と電炉鉄筋
 高炉鉄筋とは、鉄鉱石と石炭(コークス)を原料として高炉に銑鉄をつくり、転炉で成分を調整して圧延して製造される鉄筋である。
 電炉鉄筋とは、鉄スクラップを原料として電気によって鉄を溶かし、成分を調整して製造される鉄筋である。
 近年では電炉鉄筋が大半を占めている。

○丸鋼と異形鉄筋
 丸鋼は5.5mm〜50mmがあり、異形棒鋼はD4〜D51が規定されている。異形棒鋼はコンクリートとの付着を高めるために、表面に突起がある。軸線方向の突起をリブといい、その他の突起を節という。

 

○鉄筋コンクリート用再生棒鋼
 再生棒鋼には、鋼材製造途上に発生する再生用鋼材、市中発生の形鋼・鋼矢板または船の外板を材料とし、これを再圧延して製造されるSRR235およびSDR235がある。また、再生用鋼材を材料とし、これを再圧延して製造されるSRR295、SDR295およびSDR345がある。

 

○鉄筋の記号
 最初の記号「S」は鋼(Steel)を示し、2番目のRは丸鋼(Round bar)、Dは異形棒鋼(Deformed bar)を示している。3番目にRが付く場合は、再生鋼(Rerolled)という意味である。