面と向かっては聞きにくいイスラム教徒への99の大疑問【読書感想】

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読書媒体:Kindle unlimited 読み放題
読書時間:2時間ほど
満足度 :75/100
○本の内容
 イスラム教についての疑問を一問一答方式で書いてある。文化や価値観、日本人との違いやISについてなど幅広く説明している。
○本を読む動機
 先日私が働いている現場に、南米出身の方が作業員として来た。その方は日本に来て長いそうで日本語を流暢に話して仕事は順調に進んだが、日本で仕事をしていても外国の方と仕事をする機会が今後増えるだろうなと感じた。
 そんな中、この本に出会った。よく考えれば南米とイスラム教はほぼ関係ない。だが、近い将来イスラム教の方と関わる機会があるかもしれないので、今のうちに最低限の知識を身につけておこうと思い、この本を読むことにした。

○学んだ内容
・イスラム教には妥協という概念がない。天啓宗教であるイスラム教は「神の教え」ではなく「神の命令」に他ならないからである。
・「絶対に許せない!」と怒るのは自らのプライドを傷つけられた時。プライドを傷つけられたと感じたら、相手が身内であろうと許さない。
・イスラム教の考えでは、相手が自分の持ち物や立場に対してジェラシーを感じると、その怨念が自分に対して不幸を招くと考える。我々の感覚でイスラム教の方を褒めると、相手は嫉妬していると考え不幸を恐れる。
・イスラム国家には近代法の他にシャリーア(イスラム法)がある。シャリーアとはイスラム教の教義であり、神の啓示をイスラム法学者が解釈し、その解釈に基づいた判断を社会生活に適用した物である。シャリーアは近代法より優先される。何故ならそれは神の命令に基づいているからである。
・「名誉の殺人」「リッダに対する殺人」は正当な殺人だとされている。「名誉の殺人」とは女性の婚前・婚外交渉は家族の名誉を汚すものとし、この行為を行った女性を殺すこと。「リッダに対する殺人」とは、イスラム教に入信した者がイスラム教から離れことをリッダと言い、リッダは神への最大の冒涜としてその者を殺すこと。
・月や星は安心感の象徴。三日月はラマダーン(断食)の始まりと終わりを示す月の形。
・武器は男の勲章と考えられており、ナイフや銃をアクセサリー感覚で持つ。
・メッカ大巡礼(ハッジ)はアッラーに対する一生に一度のお務めとされており、メッカ巡礼を済ませたということは大きな誇りとなる。一定年齢以上である程度裕福そうな人には「ハッジにはもう行きましたか?」と尋ねてみると良い。