読書媒体:Kindle
読書時間:3時間ほど
満足度 :70/100
○内容紹介
この本は「危険な隣人」についての本である。近所や職場などでの人間関係のトラブル事例と、その対処法を紹介している。「危険な隣人」の特徴は行動が予想できない点である。
○学んだこと(本書より抜粋)
・サイコパス傾向を持っている人は1.23〜3.46パーセントと推測されており、計算上50〜100人に1人の計算である。サイコパスは、近づかないことが一番である。もしサイコパスの被害にあっても、復讐をしてはいけない。何故なら復讐はサイコパスの最も得意なことであり、常人では思いつかないようなとんでのない仕返しをしてくる可能性がある。そのような生き方もあると割り切り、極力関わらないようにする。
・人が集まると序列ができてしまうにはどの集団でも同じである。自分より優れた相手が不幸に陥ると嬉しくなり、自分と同じレベルかそれ以下の相手だと同情する。
・「人を呪わば穴2つ」ということわざがある。人を恨み感情のまま相手を陥れると、結局自分の墓穴も掘ってしまう。自分が正しいと強く思った時は本当にそうだろうかと立ち止まって考える。世間は本当に狭い。今この瞬間を大切にした方が良い。
・いい意味での開き直りが有効である。
・自由の重みや責任を引き受けるのはとても骨の折れる行為である。上に立つ誰かの言う通りの行動をするほうが楽である。
・苦難の対処が上手な人は困難を小分けするのが得意。
○読書感想
最近周りにプライドが高い人が増えたように感じる。彼らは失敗を恐れ、人前でプライドを傷つけられることを極端に嫌う。一度プライドを傷つけられたと感じたら、手段を選ばずに仕返しをしようとしてくる。そのしょうもないプライドの根拠は何なんだと言いたくなるような人ほどプライドが高いことが多いからたちが悪い。
そんなことを思っていた時に本書と出会った。本書を読んで危険な人への対策を学ぶことができた。やはり基本は「距離を置く」ことである。誰とでも仲良くするのではなく、相手を選ぶ。ダメな人と深く付き合ってもメリットがないばかりか、トラブルに巻き込まれ大損する。信頼出来ると思う人とだけ仲良くする。
注意しなければならない点は、ダメな人が信頼出来る人に変わることもあるし、逆もあるということである。置かれた状況によって人それぞれ振る舞いは変わる。信頼できる人に裏切られることもあるかもしれないが、それは仕方がないことである。人間関係は流動的なものであると考え、固定観念は持たないようにしていきたい。