機械の転倒等を防止するための本質的安全設計方策
「機械の包括的な安全基準に関する指針」では、機械の安全化を図るために機械の設計者等が考慮する事項を記載している。
機械の設計者等は機械の安全化を図るために、「本質的安全設計方策」を検討する必要がある。
「機械の本質的安全基準に関する指針」の「別表第2 本質的安全設計方策」内に、以下のように記載がある。
機械の転倒等を防止するため、機械自体の運動エネルギー、外部からの力等を考慮し安定性を確保すること。
機械の包括的な安全基準に関する指針 別表第2本質的安全設計方策
この項目は、機械が転倒することを防ぐための留意事項を記載したものである。
機械が転倒を防ぐための具体的な方策
機械の転倒を防ぐための具体的な方策が、「『機械の包括的な安全基準に関する指針』の解説等について」内に記載されている。
機械の運動自体で生じる力、操作により加わる力、地震、風等により機械が転倒することを防止する措置を求めたものであり、質量分布や運動部分のモーメント等を考慮して安定性の高い形状とすること、張出部を設けて安定性を確保すること等の方法があること。
なお、設計段階での措置だけでは安定性が十分に確保できない場合には、アンカーボルト、運動制限装置、負荷制限装置、転倒限界に近づいたことを警告する警報等の措置を講じる必要があること。
「機械の包括的な安全基準に関する指針」の解説等について