機械の損壊等を防止するための機械の本質的安全設計方策【強度計算・過負荷防止機構・材料選択】

機械の損壊等を防止するための機械の本質的安全設計方策

「機械の包括的な安全基準に関する指針」では、機械の安全化を図るために機械の設計者等が考慮する事項を記載している。

機械の設計者等は機械の安全化を図るために、「本質的安全設計方策」を検討する必要がある。

「機械の本質的安全基準に関する指針」の「別表第2 本質的安全設計方策」内に、以下のように記載がある。

機械の損壊等を防止するため、機械の強度等については、次に定めるところによること。

(1)適切な強度計算等により、機械各部に生じる応力を制限すること

(2)安全弁等の過負荷防止機構により、機械各部に生じる応力を制限すること。

(3)機械に生じる腐食、経年劣化、摩耗等を考慮して材料を選択すること。

機械の包括的な安全基準に関する指針 別表第2本質的安全設計方策

これらは、機械の損壊等を防止するための事項である。

機械の損壊を防ぐための方策の留意事項

機械の損壊を防ぐための方策の留意事項として、「『機械の包括的な安全基準に関する指針』の解説等について」内に、上記指針の解説が記載されている。

材料の強度等に関する規格値や適切な計算方法等に基づいて機械を設計することにより、機械の破損・破壊等の可能性を最小化することを求めたものであり、考慮すべき要素としては、本稿に掲げたもののほか、応力変動がある部分の疲労強度、回転要素の静的及び動的バランス、材料の特性があること。

機械の包括的な安全基準に関する指針の解説等について