微粒分量【泥分と石粉で違い】

○微粒分量とは
 75μmふるいを通過する微粒子の全質量である。骨材の全質量における微粒子の質量の割合で示す。微粒子は「粘分」(シルト・粘土・ヘドロ等)と「石粉」(砕石等を粉砕した粉)がある。

 

○微粒分量の影響
 「泥分」がコンクリートに与える影響は、
1.単位水量の増加
2.ブリーディング量の減少
3.凝結速度の変化
4.レイタンス量の増加
などがある。
 「石粉」が過量の場合は泥分と同様の悪影響が生じるが、適切な量であれば強度の増進やワーカビリティーの改善に役立つ。そのため、微粒分が石粉からなる砕石・砕砂の微粒分量の上限値は、微粒分が泥分からなる砂利・砂より高い設定されている。

 

○微粒分量の規定
 砂利:1.0%以下
 砂 :2.0%以下
  ※砂利・砂は微粒分が「泥分」なので規定が厳しい
 砕石:3.0%以下
 砕砂:9.0%以下
  ※砕石・砕砂は微粒分が「石粉」なので規定が緩い

 

○微粒分とレイタンス
 ブリーディングによって浮上した微粒分が、コンクリートの表面に薄層をなして沈積したものがレイタンスである。