○鋼とは
炭素を0.02〜2.14%程度を含んだ鉄の合金である。ちなみに、「鉄」「鋼」「鋳鉄」は全て鉄と炭素の合金であり、炭素の量が違う。鉄が炭素量0.02%未満、鋼が0.02〜2.14%、鋳鉄が2.14〜6.67%以上である。炭素の量が変わると、材料の硬さが変わる。炭素が多いと材料は硬くなるが、粘り強さが落ちる。
○比例限界
比例限界とは、応力とひずみの関係が直線関係を示す限界点のことである。
○弾性係数
応力(σ)とひずみ(ε)を式で表すと
σ = E × ε
となり、このときのEを弾性係数(ヤング率)という。式からわかるとおり、弾性係数が大きい物質は応力に対して変形しにくい物質である。
○弾性限界
弾性限界とは、鋼材に引張力を加えて伸びを生じさせた後に引張力を取り除いたときに元の長さに戻る応力の範囲である。
○永久ひずみ
永久ひずみとは、鋼材に生じる応力が弾性限界を超え、引張力を除いても残るひずみのことである。
○降伏点
物質に応力を加え塑性変形が発生する減少を降伏という。降伏時の最大応力の点を降伏点という。
○耐力
耐力とは、永久ひずみが0.2%に達したときの最大荷重を負荷前の断面積で除して求めた応力である。
○引張強さ
引張強さとは、鋼材が破断する前に耐えた最大荷重を負荷前の断面積で除して求めた応力である。