○超遅延剤とは
超遅延剤とは、添加することによりコンクリートの凝結速度を任意に調整する(遅くする)ことができる添加剤である。超遅延剤はセメント粒子の表面に吸着して水とセメントの接触を一時的に遮断してコンクリートの凝結を遅延させる。凝結速度を遅延させると初期強度は小さくなるが、長期強度の発現には影響を及ぼさない。
○超遅延剤の用途
・コールドジョイントの防止
・暑中コンクリートや流動化コンクリートののスランプロスの低減
・マスコンクリートの水和熱の低減
・新旧コンクリートの一体化
・外部・内部拘束力の低減
・連続打設作業での夜間作業廃止による労働条件の改善
○超遅延剤の使用方法
超遅延剤は全てのコンクリートに対して使用するのではなく、遅延させたい部分を打設する際に局所的に使用するのが一般的である。コールドジョイントの防止を目的とするのであれば、打ち継ぎ目に使用するコンクリートのみに超遅延剤を使用する。