許容応力度とは【耐えることができる応力度】

○許容応力度とは
許容応力度とは部材に働くことが「許容」された「応力度」である。
 許容応力度 > 応力度
の関係であれば部材は破壊しない。

○応力度とは
応力度とは単位面積当たりの応力である。
単位面積あたりの応力なので、単位は「N/mm²」等「力÷面積」となる。

○許容応力度の考え方(鋼材の場合)
・鋼材の基準強度F値
 F値とは、鋼材の降伏点の値である。鋼材の材種や厚みによって設定されており、[N/mm²]等、力の単位で表される。ss400の場合、235[N/mm²]である。降伏点とは、鋼材に力を加えたときに弾性限界を超えて永久ひずみが残る値である。

・F値と許容応力度
【引張、曲げ、圧縮の長期の場合】
長期許容応力度σ = 基準強度F ÷ 安全率1.5
【せん断の長期の場合】
せん断基準強度Fs = 基準強度F ÷ √3
長期許容応力度σ = せん断基準強度Fs ÷ 安全率1.5
【短期の場合】
短期許容応力度σs = 長期許容応力度σ × 1.5