一般事項
特定標的臓器毒性(反復ばく露)とは、反復ばく露によって起こる特定臓器に対する特異的な非致死性の毒性である。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)は、可逆的若しくは不可逆的,又は急性若しくは遅発性の機能を損なう可能性がある、全ての重大な健康への影響を含む。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)の区分
区分1
ヒトに対して重大な毒性をもつ化学物質、又は実験動物での試験の証拠に基づいて反復ばく露によってヒトに対して重大な毒性をもつ可能性があるとみなせる化学物質。
区分1に化学物質を分類するには,次の(a)(b)いずれかによる。
a) ヒトの症例又は疫学的研究からの信頼でき、かつ、質のよい証拠。
b) 実験動物における適切な試験において、一般的に低濃度のばく露でヒトの健康に関連のある有意な、又は強い毒性影響を生じたという所見。
区分2
動物実験の証拠に基づき反復ばく露によってヒトの健康に有害である可能性があるとみなせる化学物質である。
区分2への化学物質の分類は,実験動物での適切な試験において,一般的に中等度のばく露濃度でヒトの健康に関連のある重大な毒性影響を生じたという所見に基づいて行う。