○アスファルト舗装と比較したコンクリート舗装の特徴
・初期費用が高い
・工期が長い
・長期的な路面の摩耗や変形が少ない
・ライフサイクルコストが低い
・補修回数が少ない
・補修にかかる日数は長い
○コンクリート舗装の使用例
・主要道路
⇒耐久性が優れているため、ライフサイクルコストが良くなる
・トンネル内の舗装
⇒維持補修が少なくなる
⇒路面反射率が良く視認性が良い
・坂道
⇒アスファルト舗装は急な坂道の施工が困難
・空港やコンテナヤード
⇒タイヤやアウトリガーの集中荷重に強い
○コンクリート舗装の厚さ
交通量の区分に応じてコンクリート版の厚さは15〜30㎝に規定されている。空港のコンクリート版は27〜45㎝である。
○コンクリート舗装の強度
コンクリート版は交通荷重による曲げ作用を受けるので、材齢28日における曲げ強度を設計の基準とする。舗装設計施工要領では設計基準曲げ強度を4.4MPaとしている。交通量が250台/日未満の場合かつセメント量が著しく増す場合は、版厚を増して3.9MPaとしても良い。
○骨材
舗装コンクリートにはすりへりに対する抵抗性が要求される。粗骨材のすりへり減量の限度は35%と定められている。また、積雪寒冷地のすりへり減量は25%以下が推量されている。
○ワーカビリティー
JISでは舗装コンクリートのスランプは2.5㎝と6.5㎝の2種類である。スランプ2.5㎝ではダンプトラックで運搬し、運搬時間の限界は1時間である。スランプ6.5㎝はトラックアジテーターを用いて運搬し、運搬時間の限界は1.5時間である。
○養生期間
養生期間は曲げ強度が配合強度の7割に達するまでを標準とする。曲げ強度試験を行わない場合は、早強ポルトランドセメントで7日、普通ポルトランドセメントで14日、中庸熱・フライアッシュ・高炉セメントで21日間養生することを標準としている。