銅スラグ細骨材【四国に多い】

○銅スラグとは
 銅の溶融製錬の際に発生する副産物である。年間約200万トン発生している。銅の精錬所は全国で5箇所ある。そのうち2箇所は四国にあり、全発生量の50%を占めている。

○銅スラグ細骨材の品質
 銅スラグ細骨材の物性値は以下の通りである
  絶乾密度:3.3〜3.7[g/cm³](砂は2.5以上)
  吸水率 :0.1〜1.8[%]   (砂は3.5以下)
 普通の細骨材に比べて密度がきわめて大きく吸水率が小さい。また、微粒分が多いという特徴もある。単位容積質量が大きいため、重量が必要な根固ブロック、消波ブロック、重量コンクリートに使用される。
 ※根固ブロック:川の水の流れから河岸を守るコンクリートブロック
 【参考】絶乾密度とは?
 【参考】吸水率とは?

○銅スラグ細骨材の特徴
・アルカリ反応性はないが、新しい骨材なので試験によって確認することがJISで規定されている
・ブリーディングは増加する
・工業製品なので品質が安定している