フェロニッケルスラグ細骨材【オートクレープ養生禁止】

○フェロニッケルスラグとは
 フェロニッケルスラグは、ステンレス鋼などの原料であり鉄とニッケルの合金であるフェロニッケルを生産する際に発生する、産業副産物である。フェロニッケルスラグ細骨材は年間約200万t製造されている。

 

○フェロニッケルスラグ細骨材の品質
 フェロニッケルスラグ細骨材の物性値は以下の通りである
  絶乾密度:2.7〜3.1[g/cm³](砂は2.5以上)
  吸水率 :0.3〜1.9[%]   (砂は3.5以下)
 普通の細骨材に比べて密度が大きく吸水率は小さいため、重量が必要な消波ブロックやケーソン中詰材に使用される。
【参考】絶乾密度とは?
【参考】吸水率とは?

 

○フェロニッケルスラグ細骨材の特徴
・オートクレープ養生をすると、ポップアウトを生じる恐れがある
・アルカリシリカ反応性を有するものがあるので、反応性試験が必要である
・ブリーディングが生じやすい
・他の細骨材と混ぜて使うことが多い
・工業製品なので成分や粒度のばらつきが小さい
・環境に優しい