電気炉酸化スラグ骨材【スクラップからできる】

○電気炉酸化スラグとは
 電気炉酸化スラグとは、鉄スクラップを電気炉で熔解・鍛錬して鋼を製造する際に排出されるスラグである。電気炉工場は全国に約70あり、年間の発生量は約200万tである。製造方法によって「徐冷」と「急冷」があり、大半は「徐冷」である。

○電気炉酸化スラグ骨材の品質
 電気炉酸化スラグの物性値は以下の通りである
  絶乾密度:3.1〜4.5[g/cm³](砂は2.5以上)
  吸水率 :     2.0   [%]    (砂は3.5以下)
 普通の細骨材に比べて密度が大きく吸水率が小さい。絶乾密度に幅があるので、4.0[g/cm³]を境に区分Nと区分Hに分ける。
  【区分N】絶乾密度:3.1以上、4.0未満[g/cm³]
  【区分H】絶乾密度:4.0以上、4.5未満[g/cm³]
 ※区分Nと区分Hの意味は[Nomal]と[High]
 一般に徐冷スラグ細骨材は粒子形状が川砂より劣るが、急冷スラグは球形に近く実積率が高い。電気炉酸化スラグ骨材は、消波ブロック、重量コンクリート、放射線の遮蔽コンクリートや舗装コンクリートなどに使用される。
 【参考】絶乾密度とは?
 【参考】吸水率とは?

 

○電気炉酸化スラグ骨材の特徴
・粗骨材と細骨材、どちらも生産可能である。
・アルカリ反応性はないが、新しい骨材なので試験によって確認することがJISで規定されている
・ブリーディングは増加する
・塩化物含有量が少ない
・工業製品なので品質が安定している