水平打継ぎ目【サンドブラスト(sand blast)】

○水平打ち継ぎ目とは
 水平打ち継ぎ目とは、既設コンクリートの上部に新しいコンクリートを打ち重ねる際に発生する打ち継ぎ目のことである。
 

 

○水平打ち継ぎ目施工の留意点

・最も大切なことは、旧コンクリートを入念に施工することである。旧コンクリートの打ち継ぎ面が品質の劣るコンクリートである場合は満足な打ち継ぎ目を作ることはできない。

 

・旧コンクリートを入念に施工をしても表面にレイタンスができるため、打ち継ぎ前にレイタンスを取り除く必要がある。
※レイタンスとはコンクリートの打ち込み後、ブリーディングに伴い内部の微細な粒子が浮上し、コンクリート表面に形成される脆弱な物質のことである。
 

・レイタンスを取り除いた後、水洗いをして十分に吸水させたのち新しいコンクリートを打ち込み旧コンクリートに密着するように締め固める。

 

・硬化前の処理方法は凝結終了後に高圧の空気および水でコンクリート表面の薄層を除去し、粗骨材粒を露出させる。この処理方法は打ち継ぎ面が広い場合はは効率が良い方法だが、コンクリート打ち込み後の適切なタイミングで行う必要がある。
 

・硬化後における処理方法は硬化前と同様の方法で洗うか、コンクリートをワイヤーブラシでこすって粗にする。旧コンクリートが堅い場合はサンドブラストを行った後、水で洗う。
※サンドブラストとは、コンプレッサーによる圧縮空気に研磨材を混ぜて吹き付けて研磨する方法である。サンドブラストは「sand」「blast」であり、「砂」が「風」で飛ぶという意味である。