○暑中コンクリートとは
コンクリート標準示方書では”日平均気温が25℃を超えることが想定されるときは、暑中コンクリートとして施工を行う”と記述してある。暑中コンクリートは気温が高いため、スランプの低下や水分の急激な蒸発の恐れがある。
※日平均気温とは1時から24時までの毎正時24回の観測値の平均
○暑中コンクリートの注意点
・スランプの低下が大きくなる
・同一スランプを得るための単位水量が多くなる
・コールドジョイントができやすい
・プラスティック収縮ひび割れが発生しやすくなる
・長期強度の伸びが小さい傾向にある
○コンクリートの温度
コンクリート標準示方書では打込み時のコンクリートの温度を35℃以下としている。
○運搬
暑中コンクリートは時間経過によるスランプの低下が大きい。目安として、練り上がり温度30℃、スランプ18㎝のコンクリートをトラックアジテータで1〜1.5時間運搬すると、スランプは6㎝程度低下する。
○養生
コンクリートの打込み直後から表面を保護して水分の急激な発散を防ぎ、湿潤状態を保つようにする。養生方法は湛水養生(たんすい)や散水養生、膜養生を行う。