○シリカセメントとは
シリカセメントとはシリカフュームを混合したセメントである。置換率よってA〜C種があり、A種(5〜10)、B種(10〜20)、C種(20〜30)である。A・B・Cの置換率の規定はフライアッシュセメントと同様である。
シリカフュームをセメントと質量で10〜20%置換したコンクリートに高性能AE減水剤を併用すると、流動性に富みブリーディングや材料分離の小さいコンクリートとなる。
シリカフュームを用いるとマイクロフィラー効果により細孔容積が小さくなる。その結果透気性が小さくなり、水密性や化学抵抗性が増大する。
○シリカフュームとは
シリカフュームとは、フェロシリコンやフェロシリコン合金を製造する際に電気炉で生成される副産物である。主成分はSiO₂(二酸化ケイ素)であり、完全な球形で1μm以下、平均粒径0.1μm、比表面積は200000cm²/g程度の超微粒子で、たばこの粒子より細かい。
○シリカセメントキーワード
・マイクロフィラー効果
・現在国内で使用されているシリカフュームは全て輸入品である
・高強度コンクリートによく用いられる
・特に設計基準強度が100N/mm²以上の場合はシリカフュームの使用が不可欠である
・自己収縮が大きい
・ワーカビリティーの改善に有効である
・吹付コンクリートの圧送性の改善に有効である
・吹付コンクリートのリバウンドの低減に有効である