練り混ぜ水の種類【3種類】

○概要
 コンクリートの練り混ぜ水は、コンクリートの凝結、硬化後のコンクリートの諸性質、混和剤の性能、鉄筋の発錆などに大きな影響を及ぼすきわめて重要な材料である。

○練り混ぜ水の種類
 上水道水、上水道水以外の水、回収水がある。
 地下水は特殊な成分を溶解していたり、河川水は洗剤や各種物質を含む家庭や工場からの廃水が混入していたり、河口付近では海水が混入したりしているので注意が必要である。
 飲用に供されている水は練り混ぜ水として理想的なものだが、それほど上質なものである必要はない。

 

○練り混ぜ水の品質
 練り混ぜ水は、油、酸、塩類、有機物、その他コンクリート及び鋼材に影響を及ぼす物質の有害量を含んでいてはならない。また、鋼材を使用するコンクリートの練り混ぜ水として海水を使用してはならない。無筋コンクリートでは一般に鉄筋の腐食を考慮する必要がないため、海水を用いることができる。しかし、海水を用いると長期における強度の増加を少なくし、耐久性を低下させる。また、エフロレッセンスが発生しやすくなる。

 

○ちなみに
 コンクリートの養生に使用する水については規定はないが、油、酸、塩類などコンクリートの表面を侵す物質の有害量を含んでいてはならない。