鉛とは【語源は「生り」】

○鉛とは
 鉛とは原子番号82番の典型元素である。元素記号はPbである。土壌吸着性は高いが、水融解性は低い。

○原子番号から見る鉛の特徴
 鉛は自然界に多く存在している。理由は、鉛は原子番号が82であり原子核が安定しているためである。また、鉛より重い元素はウランやポロニウムなどがあるが、それらは放射性物質であるため時間が経過すると他の軽い元素に変化する。その崩壊の終着点の1つが鉛であるため、地球上の鉛はだんだん増えていくことになる。

○鉛の語源
 日本語の鉛(なまり)の語源は、鉛が柔らかく加工しやすい性質から「生り」と呼ばれていたことに起因する。

○鉛の利用
 鉛の利用は約6000年前にまでさかのぼる。身を飾る用途や顔料として鉛は利用された。ローマ時代に入ると鉛の使用量が激増した。それは、鉛は他の金属に比べて柔らかく水を通さないためである。鉛は上下水道のパイプや食器、壺などの原料として利用された。

○ペンキとしての鉛
 鉛は鉛白(えんぱく)と呼ばれる美しい白はペンキとして使用されていた。しかし、鉛の毒性が疑われるようになり、1900年代から世界各地で規制が始まった。現在は鉛入り塗料は規制されているが、古い家から剥がれるペンキが依然驚異として残っている。鉛は口にすると甘いため、剥がれた白ペンキををガム代わりに口にすることで鉛中毒が発生している。

○アンノック剤としての鉛
 ガソリン車のノッキング現象を抑制するために、ガソリンに鉛を添加して使用されいた。ガソリンに混入した鉛は排気ガスと共に放出され、その排気ガスを吸引することで鉛が体内に侵入し、中毒症状を起こす。

○その他の鉛
 その他の用途として、銃弾、蓄電池(バッテリー)、防錆材、ハンダ、安全弁用プラグ、電線の被覆、ガソリンタンク、消化器などに利用されている。