セレンとは【セレニウムとも呼ぶ】

○セレンとは
 原子番号34の元素である。セレニウムとも呼ばれる。土壌吸着性は低いが水溶解性が高い。

○セレンの用途
 セレンは古くからガラスや陶器の添加剤として利用されている。ガラスを透明にしたり、発色にも利用されている。その他、電機部品、感光体、太陽電池などに利用されている。

○必須元素としてのセレン
 セレンの必須性は1957年に確認され、自律神経のコントロールなど重要な生命活動に影響する。

○セレンの特徴
 セレンは必須元素でありながら最適濃度範囲が狭いことが特徴である。そのため、少しでも過剰に摂取すると重篤な毒性をもたらす。

○セレンの毒性
 セレンはニッケルカルボニルと同様、毒物に指定されている。セレンは皮膚障害、嘔吐、痙攣、胃腸障害、神経過敏、貧血などの症状を引き起こす。

○セレンの相互作用
 セレンを水銀やヒ素などと同時に投与すると、それらの毒性を軽減する効果があることが知られている。