1級土木実地試験過去問考察(平成26年土工)

1級土木実地試験の過去問を考察する。
実地試験は正答が公開されていないため、参考書によって解答が異なる。
設問1
土工に関する次の文章の(   )に当てはまる適切な語句を解答欄に記入しなさい。
(1)環境保全の観点から、盛土の構築にあたっては建設発生土を有効活用することが望ましく、建設発生土は、その性状や(  イ  )指数により第1種建設発生土~第4種建設発生土に分類される。
( イ )の解答
参考書A:コーン
参考書B:コーン

【考察】
コーン指数はトラフィカビリティを表す数値である。
数値が大きければ施工機械がスムーズに動くことができる。
第1種建設発生土は砂・礫
第2種建設発生土は砂質土・礫質土でコーン指数800以上
第3種建設発生土は粘性土でコーン指数400以上
第4種建設発生土は粘性土でコーン指数200以上
その下に泥土があり、コーン指数200未満である。
ちなみに、ダンプトラックが走行するためには1200以上、超湿地ブルドーザーでも200以上のコーン指数が必要である。
(2)安定が懸念される材料は、盛土法面勾配の変更、(  ロ  )補強盛土やサンドイッチ工法の適用や排水処理工法などの対策を講じる。あるいはセメントや石灰による安定処理を行う。
( ロ )
参考書A:ジオテキスタイルor帯鋼or押え
参考書B:ジオテキスタイル
【考察】
ジオテキスタイル=geotextile
geo(地盤)textile(織物)という意味になり盛土の補強のために盛土内に敷く繊維シートである。
帯鋼補強盛土はテールアルメとも呼ばれ、盛土内に帯状の構成補強材を敷設し盛土を補強する。語源はフランス語でテールは土アルメは補強という意味。
(3)有用な発生土は可能な限り仮置きを行い、法面の土羽土として有効利用するほか、(  ハ  )のよい砂質土や礫質土は排水材料として使用する。
( ハ )
参考書A:透水性
参考書B:透水性
【考察】
土羽(どは)とは盛土工事における法面のことである。
(4)軟弱地盤対策を実施する場合には、対策工をできるだけ早期に完了して、盛土などの土工構造物の施工を始める前に地盤を安定させる。
(5)軟弱地盤に盛土や土工構造物を施工する場合は(  ニ  )のトラフィカビリティの確保と所要の排水性能の確保が必要であり、このため(  ホ  )工法または表層混合処理工法などが併用されることが多い。
( ニ )
参考書A:建設機械or施工機械
参考書B:建設機械
( ホ )
参考書A:サンドマットor表層排水
参考書B:サンドマット
【考察】
特記なし。
問題文の通りである。
軟弱地盤対策は重要なので、主要な工法は説明できるようにしておく。