○現況
・築40年のRC建築物
・打ちっ放し仕上げ
・最上階の外壁コンクリートがせり出てきた
・最上階の壁面とパラペットの間に水平ひび割れが発生
・屋上は防水シンダーコンクリート
・シンダーコンクリートの目地が押し出されている
○なぜこのような状態になったのか
・屋上のシンダーコンクリートが膨張した可能性がある
・膨張の原因はアルカリシリカ反応によるシンダーコンクリートの膨張
・もしくは、温度変化によるシンダーコンクリートの膨張
・劣化した目地に水分が侵入し、冬季に水が凍結することにより押し出した可能性がある
○このまま放置したらどうなるか
・変位が大きいため、鋼材が破断している可能性がある
・膨張がさらに進んだ場合、コンクリート片が落下する可能性がある
○今後30年間使用するために
【調査】
・シンダーコンクリートのアルカリシリカ反応性試験
・残存膨張量の調査
・鉄筋の健全性の調査
【対策】
・シンダーコンクリートの打ち換え
・想定膨張量に合わせて、目地を追加
・ひび割れ対策として充填工法
・パラペット部の打ち換え