海から10kmのRC集合住宅の劣化【過去問論文考察】

○現況
・竣工後15年のRC集合住宅
・海から10km離れた場所に建設されている
・平均気温18℃
・予算が限られた中で原因調査と維持管理計画を立案
【ひび割れが発生】
・柱の縦方向にひび割れ
・柱下部に亀甲状のひび割れ

○ひび割れの原因
・海から10km離れているため、塩害の可能性は低い
・平均気温が18℃なので、凍害の可能性も低い
・亀甲状のひび割れが発生しているため、膨張性のひび割れ
アルカリシリカ反応の可能性が高い

アルカリシリカ反応の調査方法
【コアを採取】
・残存膨張量の調査
・内存塩分量の調査
・中性化深さの調査

○維持管理計画
・今すぐに安全性に問題があるレベルではない
・集合住宅はひび割れがあると外観上の問題で資産価値が下がるので、美観を確保
・防水処置を行い、アルカリシリカ反応の進行を抑制
・定期的に点検を行い、防水性を確認