高炉スラグ微粉末の品質規定【用語解説】

○高炉スラグの微粉末の品質規定

高炉スラグ
微粉末3000
高炉スラグ
微粉末4000
高炉スラグ
微粉末6000
高炉スラグ
微粉末8000
密度
2.80[g/cm³]以上
2.80[g/cm³]以上
2.80[g/cm³]以上
2.80[g/cm³]以上
比表面積
2750[cm²/g]以上
〜3500[cm²/g]未満
3500[cm²/g]以上
〜5000[cm²/g]未満
5000[cm²/g]以上
〜7000[cm²/g]未満
7000[cm²/g]以上
〜10000[cm²/g]未満
活性度指数(材齢7日)
55[%]以上
75[%]以上
95[%]以上
活性度指数(材齢28日)
60[%]以上
75[%]以上
95[%]以上
105[%]以上
活性度指数(材齢91日)
80[%]以上
95[%]以上
フロー値比
95[%]以上
95[%]以上
90[%]以上
85[%]以上
酸化マグネシウム
10.0[%]以下
10.0[%]以下
10.0[%]以下
10.0[%]以下
三酸化硫黄
4.0[%]以下
4.0[%]以下
4.0[%]以下
4.0[%]以下
強熱減量
3.0[%]以下
3.0[%]以下
3.0[%]以下
3.0[%]以下
塩化物イオン
0.02[%]以下
0.02[%]以下
0.02[%]以下
0.02[%]以下

 

○比表面積
 比表面積とは、単位質量当たりの表面積である。高炉スラグ微粉末では、比表面積が大きいほど反応性が良くなる。そのため、初期強度や長期強度が大きくなり、コンクリートの流動性も増大する。自己収縮量は比表面積が大きいと大きくなる傾向がある。

 

○活性度指数
 普通ポルトランドセメントを用いて作成した基準とするモルタルの圧縮強度に対する、混和材と普通ポルトランドセメントを用いてい作成した試験モルタルの圧縮強度の比を百分率で表した値である。

 

○フロー値比
 普通ポルトランドセメントを用いて作成した基準とするモルタルのフロー値に対する、混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作成した試験モルタルのフローの値を百分率で示した値である。

 

○酸化マグネシウム(MgO)
 過多の場合、膨張して長期の安定性を害するおそれがある。

 

○三酸化硫黄(SO₃)
 セメントの種類や粉末度によって適量があり、過小では異常凝結、過多では膨張する。

 

○強熱減量
 強熱した時に揮散する物質の質量であり、主に有機物質の量を示す。

 

○塩化物イオン(Cl⁻)
 塩化物イオンとは、塩素原子が電子一個を得てできる陰イオンであり、自然界に多く存在している。コンクリート中に塩化物イオンが多量に存在していると、鉄筋を腐食させ塩害が発生する。