○コンクリートポンプの選定概要
コンクリートポンプを選定する場合は、配管の径・長さ・ルートから「水平換算距離」を求める。その値から圧送負荷を算定し、圧送負荷の1.25倍以上の吐出圧力のコンクリートポンプを選定する。
圧送負荷の算定方法は「土木学会の方法」と「日本建築学会の方法」がある。
○土木学会の方法
まず、配管の水平換算距離を求める。
計算式は
「配管の水平距離」+「垂直管・テーパー管・ベント管・ホースの水平換算距離」
である。
求めた水平換算距離に「水平管1m当たりの圧力損失」を乗じて圧送負荷を算定する。
・上向き垂直管の水平換算係数
呼び寸法
|
水平換算係数(直管何m分か)
|
100A(4インチ)
|
3
|
125A(5インチ)
|
4
|
150A(6インチ)
|
5
|
・テーパー管の水平換算係数
呼び寸法
|
水平換算係数(直管何m分か)
|
175A→150A
|
3
|
150A→125A
|
3
|
125A→100A
|
3
|
・ベント管の水平換算係数
呼び寸法
|
水平換算係数
(直管何m分か)
|
角度90°、曲率半径0.5mまたは1.0m
|
6
|
・フレキシブルホースの水平換算係数
水平換算係数(直管何m分か)
|
20/L
|
※Lはフレキシブルホースの長さ(5m〜8m)
・水平管1m当たりの圧力損失
コンクリートのポンプ施工指針より
○日本建築学会の方法
圧送負荷Pの算定式は
P=K(L+3B+2T+2F)+WH×10ー³
となる。
ここで
K:水平配管の管内圧力損失
L:直管の長さ
B:ベント管の長さ(直管の3倍の圧力損失)
T:テーパー管の長さ(直管の2倍の圧力損失)
F:フレキシブルホースの長さ(直管の2倍の圧力損失)
w:フレッシュコンクリートの単位容積質量
H:圧送高さ
である。