【求められる姿】
・コンクリート技士
「コンクリートの製造、施工、配(調)合設計、試験、検査、管理および設計など、日常の技術的業務を実施する能力のある技術者」
・コンクリート主任技士
「技士の能力に加え、研究および指導などを実施する能力のある技術者」
【試験概要】
コンクリート技士の試験は4択問題と○×問題である。4択問題は「適当なものを選べ」という問題と「不適当なものを選べ」という問題が混在しているため、問題文をよく読むことが大切である。○×問題は意外と難易度が高く不正解の場合減点されるため、自信がある問題以外は答えないほうが良い。4択問題のみで合格点を取ることを勉強の目標とし、試験本番で点数が足りない時に○×でギャンブルをするぐらいのイメージをおすすめする。
コンクリート主任技士の試験では4択問題と小論文が出る。4択問題の注意事項はコンクリート技士と同じである。小論文は2問出題される。1問目は受験者の経験を問う問題。2問目は社会的な背景を踏まえ知識を問う問題である。
コンクリート技士・主任技士共に過去問はホームページ等では公開されていないため、書店で問題集を買う必要がある。
【4択問題】
当たり前だがコンクリート技士よりコンクリート主任技士のほうが問題が難しいが、それほど難易度の違いはない。コンクリート技士試験で90点取ることができればコンクリート主任技士の試験でも70点ぐらいは取れそうである。
明らかな違いは選択問題の選択肢の複雑さである。コンクリート技士の選択肢は「○○○である」のようなシンプルな選択肢が与えられるが、コンクリート主任技士は「○○○なので○○○となり○○○である。」のような書き方となっている。冷静に問題文と選択肢を読み、正答する力が求められている。
【試験時間】
コンクリート技士は2時間半、コンクリート主任技士は3時間半となっている。論文があるため主任技士の方が長くなっているようである。
【合格率】
コンクリート技士は30%前後、コンクリート主任技士は12~13%ほどである。4択問題の難易度はそこまで差がないので、コンクリート主任技士の合格率が低い要因は論文で落とされているためだと推測する。
【登録者】
コンクリート技士の登録者の勤務先は建設業46.2%が最も多く次点で生コンプラントの22.7%であるが、コンクリート主任技士の登録者の勤務先は建設業が31.2%と下がり生コンプラントが35.5%と最多になる。